つばさ10号 10首 「生まれもつもの」


少年に変声期ありトンネルのオレンジ色の冷えた照明

ひと月に一度は泣くと女性誌に平均値あり心がよわる

熱い沼から立ちのぼる熱い息 心臓にとても重い血がある

蔵の字の臣の真ん中幾重にも守られている大事なうつろ

壊れないように心を与えずに頭の中につくる友達

包丁の光さすまで完熟のメロンの中に栄える王都

自らの体に与えられている重力と手をとりあって踊る

私まで参加していい五次会があるなら五次元だって信じる

放流した私のピースは私にはならないいくら数があっても

この声は私が生きて出している生まれもってるものを愛する
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by narui-aruha | 2011-12-16 04:51 | 自分の短歌